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現代版画とは

オリジナル版画とは
作家が自らの表現手段として、版画技法を選び、作家本人もしくは作家の指示の基に職人達が制作したもので、原則として限定番号と作家のサインが記入されます。
しかし、そういった習慣が確立する以前の作品や、連作(set)の場合、個々の作品には記入されない事もありますが、これもオリジナル版画です。
エスタンプとは
本来はフランス語で版画と言う意味ですが、現在は、油絵、日本画、水彩画等、作家の表現として既に完成された作品を基にして、工房等、職人たちの手により、複製された版画のことです。
限定数とサイン
限定数とは、摺った枚数と個々の作品の固有の番号を記したもので普通、鉛筆で作品の下に明記されています。
たとえば15/50と表記される場合50枚摺るうちの1枚で、15という固有のナンバーを持つという意味です。15番目に摺られたという意味ではありません。番号によって作品の価値が変わるという事は有りません。
サイン、限定数については、上記のように、記入のないもの、作家の承諾を得て工房にゆだねられ、工房による刷り込みサインのみのものなどありますが、くわしくは画廊に問い合わせてみるといいでしょう。
AP.[EA]とH.E
版画の場合、限定数のほかに、その約10%前後を作家のためのリザーブとすることがあります。これを作家保存分(A.P.またはE.A.)といい、版元保存分(H.C.=非売品)としてストックされることもあります。
まれに市場に出回ることも有りますが、作品の価値は限定数入りのものと何ら変わりはありません。
版画を楽しむ
日本の家屋も洋風建築が増え、「壁を飾る」という習慣が定着してきました。季節、模様替えにあわせてかけかえて楽しめるという点からも価格的にもリーズナブルな版画をお勧めします。

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版画は複数制作される事により、価格の信用性もたかく、油絵、日本画などに比べて、安価で芸術性の高いものが手に入るという利点もあります。
また、表現の多様性から、傾向に幅があり、お部屋にあった作品が見つけやすいもの特長でしょう。

作品の大きさ、傾向の多様性から、お部屋のちょっとした空間にも飾っていただける作品が見つけられます。玄関や階段脇の壁、トイレや洗面所などちょっとした場所を見つけて、小さな版画を飾ってみましょう。
和室には床の間という飾るための空間があります、ここにも版画を飾ってみると、意外にモダンな演出が出来ます。とくに、抽象画などは和室、洋室を問わずに飾っていただけると思います。
個人のお宅だけでなく、ホテル、病院、レストラン、美容院、銀行など人の集まる場所には欠かせません。版画を飾ることにより、癒しの空間の演出が可能です。

現代は何でも揃う時代、贈答品に悩まれた事はありませんか?
版画は個性あふれるプレゼントとしても喜ばれます。新築祝、出産、結婚祝などプライベートなものから、結婚引出物、各種記念品まで、複数制作の可能なオリジナル版画なら想い出に残る一品がきっと見つかります。

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